Acupuncture and the energy systemのチャクラシステムの解説の順序がクラウンチャクラの1から始まっている。年末にエジプトに行ってエジプシャンオイルのヒーリングを受けてきたが、なんとエジプトはクラウンチャクラを一番目のチャクラとして扱っている。これはインド的な下のベースチャクラを一番とするチャクラと真逆の流れであるが、クンダリーニの上昇に問題がある場合に上のクラウンチャクラから下に向かう流れを作るエジプト方式も取り入れて下からそして上からハートに向かう流れを作るのはとても有用であると感じた。
主要チャクラ1 クラウンーサハスラーナ
クラウンチャクラの位置は経穴の百会(GOV20)の一つだけである。頭蓋骨の上部中央部で眉毛中央と両耳前部を結ぶ想像上の線が交わるところに位置する。
機能
クラウンチャクラは内なる成熟度が高度に達するまで完全に機能しない。松果体がその機能を活性化するが、松果体は7歳までの子供では活発に機能しているがその後は鈍化してくる。松果体は視覚に影響を及ぼす。網膜の光を受容する受容体はメラトニンを生成させるが、継続的な光の刺激はメラトニンの生成を減少させ不安やストレスの症状を引き起こさせる。メラトニンはセロトニンを分泌させて幸福感をもたらすことで私たちの感情の状態に大きく影響を及ぼす。セロトニンのレベルが高いと高度の落ち着きをもたらし憂鬱をやわらげ気分を改善させる。クラウンチャクラはヨガや瞑想で重要です。また脳の上部運動領域と右目を支配し、霊的な神聖な領域と身体をリンクさせている。
クラウンチャクラの中央の渦の形状から「千枚の花びらの蓮」と言われていますが、実際の回転渦は1000個ではなく972です。クラウンチャクラの百会の経穴に針を刺入すると患者は方向感覚を失ったり、ふらふらして現実から遊離してしまう可能性がありますが、患者が横たわっていたり、最長15分しか針を刺さなければ副作用は発生しない。
関連する経絡は三焦経です。関連する主要チャクラはベースチャクラで、マイナーチャクラはフットチャクラとハンドチャクラです。クラウンチャクラを活性化させる経穴は外関(TE5)と関元(Con4)です。
症状
クラウンチャクラの障害によって起こる症状にはめまい、耳鳴り、高血圧、片頭痛(特に右側)、頭痛、多発性硬化症、季節性障害などの上部運動ニューロン疾患の症状および脆い爪などが含まれる。これらの症状は眉のチャクラなどの異常と相関して現れ、治療される。
主要チャクラ2:眉間―アジェナ
眉チャクラはExta1(晴明)で両方の眉の中間にある。後部の眉間チャクラは頭蓋骨の底部と環椎の接合部(後頭環椎接合部)のGov16(風府)です。
機能
眉間チャクラはサードアイあるいは隠れた目を表すとも呼ばれている。眉間チャクラは身体的および感情的な知覚状態の治療に最も役立つため、第三の目という用語が適切です。超感覚的知覚と透視能力は第三の目を通じて現れる直観に関係する。眉間はヒトの性格を表わし、内分泌腺のマスター腺である下垂体も現わしている。多くのテキストは眉間を松果体に、頭頂を下垂体に関連させる誤って関連付けしている。眉間チャクラは視覚ではなく精神的なビジョンと直観力に関連しているー洞察力であり視覚ではない。
針治療で眉間チャクラの刺激を与えると頭頂チャクラでホルモン分泌が起こる。ホルモンの不均衡の治療に有効な眉間チャクラは下位の脳、中枢神経系、左目、鼻、耳を支配する。経穴Extra1は膀胱経のBL1(晴明)でもあるので、その機能の多くを共有する。これらの関係は後に述べる。キーポイントはSP6(三陰交)とGov4(脊中)であり、胆嚢経が関連する経絡である。
症状
眉間チャクラの症状には片頭痛、慢性および急性カタル、副鼻腔炎、聴覚の変化、難聴、上部頸椎の関節炎、顎関節症、メニエール病、めまい、ふらつき、頭痛、ストレス関連症状、不安関連症状そしてパーキンソン病などの運動ニューロン疾患、激怒、怒り、内気が含まれる。後ろの眉間チャクラは筋骨格疾患の治療に最も役立つ。前方のチャクラは器質的および神経的状態の治療に有用です。Exra1(四神聡)とGov16(風府)の両方に針治療を施すことは最も強力な抗ストレスとリラクゼーションを起こす。
主要チャクラ3―喉―ビシュッダ
喉あるいはビシュッダチャクラの背面は第七頸椎と第一胸椎の接合部の経穴GOV14(大椎)に位置する。前面は胸骨切痕の中央のCon22(天突)にある。
機能
喉チャクラは強力なチャクラで、ベースチャクラに次いで針治療で最も積極的に使用されるチャクラである。喉チャクラはハイヤーセルフの最も低いチャクラで甲状腺と副甲状腺に症状が現れる。細菌やウイルスが侵入すると喉のチャクラが詰まり喉の痛みや扁桃腺などの症状を起こす。喉のチャクラは身体の防衛の最前線となる傾向がある。薬物療法による甲状腺および副甲状腺の抑制の長期的な影響は腺熱、慢性疲労症候群または筋痛性脳脊椎炎、慢性喘息の原因となる可能性がある。喉のチャクラの治療でこれらの改善が可能である。喉チャクラがアンバランスな状態にあるとヒトは自分の気持ちを容易に表現できなくなり、内気で隠遁的、内向的な取ることがある。喉チャクラのアンバランスは悲しみなどの突然の感情的なショックによって引き起こされることがある。
喉のチャクラは大腸と肺に関連しており、あらゆるレベルでの排泄に関与している。喉のチャクラは無駄な思考やしがらみなどの排泄にも関わっている。マイナーチャクラとの関連である肩と臍は老廃物の排泄に対する喉チャクラの機能を高める。
喉チャクラのキーポイントはLR5(れい溝)そしてCon6(気海)である。関連する経絡は大腸経と肺経である。
症状
喉チャクラの症状には片頭痛、急性および慢性の喉の痛み、扁桃炎、喘息、味覚障害、急性および慢性気管支炎およびその他の気道感染症、喉頭炎、大腸炎、過敏性腸症候群、回盲弁症候群、内気、内向性偏執症、湿疹などの慢性皮膚病変などがある。
喉チャクラの背面である頸椎接合部の治療は首筋肉の緊張、繊維症および五十肩や癒着性関節包炎を引き起こすストレスの改善に役立つ。
主要チャクラ4―ハート、アナハタ
ハートチャクラの背面は胸椎T6-7(Gov10:霊台)に存在し,前面はCon17(ダン中)で胸骨に位置している。
ハートチャクラは喉のチャクラとは対照的に身体的状態に最も使用されないチャクラです。ハートチャクラの大きな意義は感情状態の治療にある。関連する内分泌は胸腺ですが鍼灸治療での関係はほとんど役立たない。このチャクラが過剰に活性化すると不道徳で無責任な人間が生まれる。コントロールできない過剰なエネルギーの流入は心の問題に壊滅的な影響を及ぼし、この世のものとは思えない感情を与える可能性がある。これらのヒトはすぐに泣き、怒り、動揺する。「くすくす笑う人」や相談で悲しい話をするときに泣く人のチャクラです。経営者や起業家はハートチャクラに大きな負担がある結果心疾患に悩まされる。
関連する経絡は心経と小腸経でそれぞれの経穴はHT1(極泉)とGov7(中枢)です。
症状
ハートチャクラの症状には良性腫瘍と増殖、突発性または先天性胸部湾曲症、単純な循環不全からうっ血性心不全に至るまでの心臓病、動悸、頻脈、徐脈、狭心症、静脈瘤、涙もろさ、不安、内向性がある。
主要チャクラ5―太陽神経叢―マニプラ
太陽神経叢チャクラは横隔膜の下にありエネルギーを清浄化する重要な機能を持っている。多くの人は生活の速さや加工食品や添加物の入った食事によって過剰に刺激されている。過剰な刺激やエネルギーのうっ滞によって胃、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓の疾患を引き起こす可能性がある。このチャクラのエネルギー不均衡が慢性化すると身体の免疫系が低下して慢性疲労症候群や筋痛性脳脊髄炎などの症状が引き起こされる。太陽神経叢のエネルギーの衰弱は軽度の側弯症や筋肉の不均衡を起こし脊柱起立筋群の痙攣を引き起こす可能性がある。このような身体的な位置のずれは頸椎および腰椎にも影響を及ぼす。したがって、太陽神経叢は多くの器質的および感情的な状態の治療に不可欠である。関連する器官はインシュリンを分泌する膵臓です。
関連する経絡は肝経と胃経で、それぞれの経穴はTE4(陽池)とCon17(ダン中)です。
症状
太陽神経叢チャクラの症状には湿疹、胃潰瘍、癌性増殖、肝炎、胆嚢疝痛、消化不良、腺システムの感染、腺熱、慢性疲労症候群、筋痛性脳脊髄炎、アレルギー、花粉症、小腸痙攣、過敏性腸症候群、心配、うつ病、不安などです。
糖尿病と癌は最も一般的な慢性疾患で、太陽神経叢チャクラと関連する。これらの病気には物理的および化学的原因があることが多いが、症状は感情体と精神体の不均衡によることが多い。糖尿病は自分を十分に受け入れることと愛が不足していることが原因である可能性があり、癌は怒り、恐怖、憎しみの感情を持ち続けることで起こる。従来の医療は表面的な症状を解決するには有効であるが根本的な問題を治療することはできない。医師でない限り糖尿病や癌の治療を試みるべきでないが治療が治癒でないことを患者が理解していればチャクラに対するエネルギー治療は問題ない。
太陽神経叢は感情の座と言われる。「直観を持つ」という言葉の背後にある感情は太陽神経叢チャクラのエネルギーに由来している。ストレス時に腹部に「蝶」が現れる事があるが、これは太陽神経叢チャクラが過剰に活動していることを示している。この神経感覚は通常リラックスすると消えるが、腹部の慢性炎症の場合は例外で胃や横隔膜全体に継続的な痛み、炎症性胸部側弯症、強直性脊髄炎、関節リウマチなどの症状を起こす可能性がある。
主要チャクラ6―仙骨―スヴァディシュターナ
仙骨チャクラの背面は腰椎4-5接合部のGov3(腰陽関)に位置し、腹側は臍から指二本下のCon6(気海)にある。腹側は丹田とも言われ瞑想の実践、ヨガ、武道、合気道、太極拳などで微細なエネルギーの場として使われている。
機能
このチャクラは生殖器そして体内の水を統括している。そしていくつかのテキストに仙骨チャクラは脾臓そして臍チャクラと知られているが、それらはいずれもマイナーチャクラで仙骨チャクラとは別の機能を持つが矛盾はない。仙骨チャクラの主な使用は生殖器、婦人科、産科の症状に対してです。またこのチャクラは小腸の下三分の一とも関連しているため食物の同化と吸収にも関与している。水の管理にこのチャクラの機能であるが仙骨チャクラは腎臓に関連していない。腎臓はベースチャクラと関連している。それにもかかわらず仙骨チャクラの不均衡は体内の水分リズムに影響を及ぼしている。シャーマニックな教えではすべての水の生き物は仙骨チャクラと関連しているという。月経周期を含め身体の慨日周期と毎月の周期はこのチャクラによって支配されている。他のテキストでは仙骨チャクラと副腎がリンクされているが私の研究で分かったこれらの関係は、副腎ではなく、子宮と生殖腺であった。仙骨チャクラが不活性であると過剰に食べたいという衝動、性欲低下が起こる。仙骨チャクラの不均衡が慢性化すると肥満、食物不耐性、慢性的な皮膚異常、インポテンツが起こる可能性がある。このチャクラの伝統的な活性方法にはダンス、笑い(大笑い)ヨガ、呼吸法、オレンジ色の視覚化などである。
関連する経絡は脾経と心包経で、それらのキーポイントはPC3(曲澤)とGov12(身柱)である。
症状
仙骨チャクラの症状には活力低下、胃腸の症状、過敏性腸症候群、慢性疲労、無気力性インポテンツ、慢性の喉の痛み、月経および更年期障害、浮腫、足首の腫れ、一部のリウマチ因子、体温のアンバランス、足の冷えやしもやけなどが含まれる。
主要チャクラ7―ベース、ムラダーラ
ベースチャクラの位置はデリケートな部位である会陰にあるため、治療には代替の経穴が使われるがこのチャクラの影響は各チャクラに及ぶ。腹側はCon2そして後面はGov2(仙骨尾骶骨接合部)であり、ベースチャクラの治療は他のチャクラと比べて臨床的な意義があるので多用される。ベースチャクラの重要性が理解されれば患者からの許可も容易に受けることができますが、必ず施術前には同意を確認する必要がある。
機能
ベースチャクラ(ルートチャクラ)は慢性的なあらゆる病態に使用できるため、日常の治療では他のどのチャクラよりも使われる。ベースチャクラは単独、または他の関連するチャクラと組み合わせて慢性器質的変形性関節症、遺伝性および深い感情的状態に使用する。ベースチャクラは身体を物理的に固定し自己を表現する意志の通路を提供している。スピリチャルな観点では一般的なヒトでは比較的休眠状態にあり活動が低いが、現代社会のストレスによってその活動は増加傾向にあり、ベースチャクラは副腎髄質および皮質と関連しアドレナリンそしてノルアドレナリンを分泌させる。ベースチャクラは根深い遺伝性および瘴気性の衰弱の治療そして脊椎および腎臓に関するあらゆる症状に使用される。生きる意欲が失われるなどの心身症の治療にも用いられる。
関連する経絡は腎経と膀胱経、そしてキーポイントはLR8(曲泉)とCon22(天突)です。
症状
ベースチャクラの症状には変形性関節症、強直性脊椎症、大腸炎、関節リュウマチ、腎炎、慢性膀胱炎、慢性前立腺炎、重力性潰瘍、ショイアーマン病その他の骨疾患、うつ病、無気力、慢性疲労、慢性脊椎疾患および一部の恐怖症などがある。