前回までの奇経八脈の連載は症例紹介を除いて終えたので、今回からクリスタルカラーライト療法で重要視しているチャクラシステムの鍼灸治療を著したJohn R. CrossのAcupuncture and the Chakra Energy SystemそしてHealing with the Chakra Energy Systemを紹介して日頃の診療に役立てていきたい。著者のCrossはBritish College of Acupunctureでチャクラシステムに対する鍼灸関連で博士論文を書いている。七つの主要なチャクラそして多くのマイナーそしてミニチャクラの全ては経穴に関連しているという。個々の経穴や反射穴はそれぞれ特有な周波数と共鳴し肉体上の経穴を刺激することでエーテル体、アストラル体そしてメンタル体に影響を及ぼすことができる。

オーラ

一般的に肉体以外にチャクラと関連した微細ボディーが存在してオーラとして存在しクリアボアンスができるヒトはそれらを視たり感じたりすることができる。オーラの存在の受容と学びはチャクラの鍼灸(クリスタルカラーライト療法も)に重要である。

 

肉体

肉体は高密度物質であり秘儀的な見地からヒトを視ると肉体はさほど重要ではない。ヨギや聖人は肉体を感情やスピリットが作り出すものなのでその状態にさほど関心はない。肉体の症状や兆候を中医学、舌診、脈診、腹診、クラニオ、リフレキシオロジー、キネシオロジーなどで検査することによってエネルギーのインバランスを確認することができる。これらの診断によって病気を起こしている原因を診断するが病気のほとんどは感情体のインバランスによって引き起こされる。肉体には病気の原因が存在せず肉体にはインバランスの状態が宿っているにすぎない。チャクラに関連する経穴を針治療(クリスタルカラーライト:著者の方法)すると微細ボディーに存在する原因に影響を及ぼすことができる。肉体は様々な周波数を持つエネルギーにすぎない。

 

エーテル体

エーテル体はエネルギーと物質の中間の状態をいう最初の観えない身体であるが、七歳までの子供と透視ができるヒトには観察できる。ほとんどの大人はエーテル体を観ることができないが、チューニングを訓練すると観れるようになる。エーテル体は肉体―エーテル体そしてエーテル体―感情体の二層からなりそれぞれ肉体から2cmから10cm離れている。エーテル体はナディーと言われる微細なチューブによるチャンネルネットワークを形成しており、脳脊髄液、内分泌腺そして自律神経系に関与している。エーテル体はチャクラを介して受信、同化そして送信する機能を持ち、肉体に出入りするエネルギーを浄化する大きなザルである。エーテル体はキリリアン写真で確認することができる。気功で気を練って手と手を合わせると感じることができる感覚はエーテル体のエネルギーである。

 

感情体(アストラル体)

三番目は感情体(アストラル体)で感情が関与するボディーです。エーテル体と接している感情体は25~30cmの厚みがありクリアーから泥色の色調である。クリアーで輝く色はエネルギーが高く、愛、高揚、喜びを現し、怒りや混乱の感情は暗く泥のようであるが、そのリーディングには幾年もかかるという。ヒトには内部或いは外部から様々な刺激が注がれてくるが、感情体の役割はエーテル体と同様にフィルター作用をしている。感情体のインバランスが生じたとき、あるいはチャクラが傷害された時に自己意識に変化が起こったと感じ、最終的に肉体に影響が及び症状として発現する。持続する、あるいは短時間であったとしても怒りや恐れなどのネガティブな感情と感覚は感情体を傷害する。シャイや感情を表現できないと喉のチャクラが傷害されて喉、肩そして大腸に症状が出る。多くのウイルスは感情体から発せられて肉体に影響を及ぼすという。

 

メンタル体

メンタル体は肉体から35cmぐらい離れたところに存在し密度が薄い。メンタル体は思考と感情のプロセスに関与し“思考形態”を作り出し、自分自身と関与している人たちに影響を及ぼす。我々がポジティブで有益な方法で人生を送り、他人や自分に対して楽しく幸せな考えを持っているといつも良い気分で過ごすことができるが、一方、否定的な考え、憎しみ、悲観、暗い悲しみがあるとストレスを多く抱える人生となります。「あなたは食べたものがあなたの肉体になる」と同様にあなたは「あなたのかんがえているものになる」。ポジティブな感情を示すと内的に気分が良くなるだけでなく、長期に渡ってその雰囲気を経験した後に肉体の化学物質の性質にも永続的な変化を起こさせる。血液の化学的特、ホルモンレベル,有機分泌物は全て変化する。したがって、私たち自身は自分の健康の全てに全責任がある。メンタル体の科学的証明の機器は開発中であるが、透視能力者は感情体と同様に感じることができる。

 

残り3つの微細なボディーは本書の範囲を超えるので他の本を参照ください。

 

チャクラ

チャクラはサンスクリット語で「車輪」を意味し、肉体上の一点から微細体の層を通って広がる扇上をなす力の中心あるいはエネルギーの渦であると考えられる。それらは微細物質の回転渦であり受信および送信エネルギーの焦点で透視能力のある人には容易に視ることができる。チャクラのそれぞれは形、構成、色、周波数が異なる。身体には主要な反射点に関連する7つのメジャーチャクラ、21のマイナーチャクラそして700以上のミニチャクラがあると言われている。チャクラの発見は5000年以上前に開発されたアーユルベーダ医学に由来すると考えられ中医学よりも古い。私が25年間にわたって試みてきたことは、チャクラを容易にアクセスして統合医療的アプローチに利用できる未開発のエネルギーパワーの源として施術者がより利用しやすくすることである。

 

チャクラの構造と機能

チャクラの構造と機能はチャクラごと、そして年齢によっても異なる。一般的な形状は肉体上の尖った端が逆さまのアイスクリームコーンに例えられる。

エーテル体の外縁のチャクラサイズは5cmであるが感情体の外縁は受け皿サイズ、そしてメンタル体の外側の境界はディナー皿の大きさである。

チャクラの機能には以下の3つがある。

1:肉体、エーテル体、メンタル体を活性化させて調和させる。

2:自意識の発達を促す。

3:個人をスピリチュアルな状態に導くエネルギーを供給する。

最初の機能は鍼灸治療などに役立ち、二番目の機能は患者がボディー、マインドそしてスピリットをより完全化させるのに有用であり、3番目の機能は瞑想やヨガの進化に猶予王である。DavidTansleyの著書である「Radionics and the Subtle Anatomy of Man」によるとチャクラの不均衡には3つの状態があり、多くの場合それらは単一では現れず3つうち2つの組み合わせの状態で現れる可能性が多い。チャクラの不均衡にはチャクラの鬱滞、過剰な刺激あるいは不調和の状態が存在する。

 

チャクラの鬱滞

チャクラの鬱滞は体内を流れるエネルギーの自由な動きが不足すると発生する。鬱滞は生命エネルギーの力や気が停滞したり、動きが鈍くなった時に起こるが、その結果血流、リンパ流、神経刺激、脳脊髄液の流れに影響が現れる。鬱滞の方向は外側から内側あるいは内側から外側へ発生する可能性がある。外側方向への鬱滞は飽和脂肪酸の食べ過ぎが例に挙げられるが、胃、小腸、皮膚にうっ血を引き起こし、リンパ管の鬱滞や内分泌の不均衡を引き起こし、最終的に太陽神経叢や喉のチャクラのうっ血そして扁桃腺や他の免疫システム影響が現れる。鍼灸師はエーテル体そして感情体の変化を必ずしも感じる必要はないが、他の二つのチャクラの状態とは明らかに異なる感覚を覚える。

 

チャクラの過剰な刺激

過剰な刺激は特定のチャクラに過剰なエネルギーが引き込まれた時に発生する。発熱は過剰なエネルギーが焦点に集まった時の表現で外部に過剰なエネルギーを分散させて放出させる流れである。過剰な性欲はベースチャクラと仙骨チャクラを過剰に刺激する。常に蛍光灯の下で仕事をしてる人は眉間のチャクラが過度に刺激され頭痛や精神的なもやもやを引き起こす可能性がある。

 

チャクラの不調和

関連する二つのチャクラの間で不調和が発生するとそのうちの一つが弱くなり症状が発現して健康状態が悪化する。チャクラの肉体的領域とエーテル体領域が十分に統合されていないと衰弱と活力の喪失が起こってくる。例として喉のチャクラが過上に活動すると仙骨チャクラの活性が鈍くなる(これらはペアーなチャクラ)。各主要チャクラは内分泌、自律神経、経絡に関連するが、他にも多数のカップリングが存在する。外部のチャクラ、いわゆる目に見えないエネルギー網のナディは肉体フレームに貫通して浸透している。ナディ委は微細なエネルギー物質の細い糸によって形成されており、経絡と異なる。人体には72000のナディがあり身体の神経系と絡み合っており、脳、脊髄、末梢神経のネットワーク内の神経伝達物資の性質と量に影響を及ぼすのでチャクラとナディの機能不全は神経系の病理学的変化に関連する可能性がある。

 

 

全てはエネルギーである

施術者はあらゆるシステムのチャクラを使用することで治療プロセスに影響を与えることができる。ほとんどの病気は感情体とメンタル体から始まる。そこでの負の力はチャクラを介して下向きに伝達される。この知識を利用して針治療、クリスタルカラーライト両府、指圧、反射療法、オステオパシー、マッサージ、ホメオパシーなどの治療が行われる。ヒーリングという意味は単に全体を整えるを意味し治すという意味ではない。どのレベルの治療を選択してもエネルギーシステムを利用し患者の不均衡なバランスを整えるだけなので治療者が治すなどと思ってはならない事です。

 

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