ほとんどのチャクラの記載は主要チャクラに重点が置かれているがマイナーチャクラに関しては深く記載されていない。記載されているのはDavid Tansleyの著書のRadionics and the Subtle Anatomy of Manのイラストを用いたものである。残念なことにここ本に記載された部位は正しいものではない。長年の研究で私は21のマイナーチャクラの部位と機能を確認し本書とHealing with the Chakra Energy Systemに記載した。

なぜこれらはマイナーチャクラと言われるのか?なぜ21なのか?これらのチャクラは主要チャクラに比べるとエネルギー的重要性は劣っているが、これらの部位は他の通常の経穴に比べてより効果と有用性が高い部位である。21というのは10の両側性の経穴そして一つの脾臓チャクラの数である。

主要チャクラは高次のセルフに至る通路でそれぞれ非常に強力である。透視的に観ると主要チャクラは21の同心円状あるいは輪のエネルギーである。マイナーチャクラは二番目に重要性が高い経穴で身体に対してトリガーあるいは反射を引き起こさせる14の同心円状のエネルギーの輪であるという。重要な経穴であるLI4(合谷),LR3(太衝)そしてSP6は7つの同心円であり、他の反射ポイントは2から5であり、それぞれのエネルギー的重要性によって異なっている。エネルギー医学のこの分野は更に研究する価値がある。

マイナーチャクラはエーテル体に影響を及ぼす強力な経穴であるがアストラル体あるいはスピリットへ影響を及ぼさない。したがって、マイナーチャクラは7つの主要チャクラへの反射点と考えることができる。マイナーチャクラには多くの特徴があるが主な作用は痛みを軽減する能力である。

 

それぞれのマイナーチャクラに私は単純な命名規則を作った。多くの点でユニークな脾臓チャクラを除けばすべてのポイントは両側性で胴体と四肢の前後面に存在する。これらの経穴は身体に影響を及ぼすそれ自体が重要なポイントである。マイナーチャクラのうち3つが腎経そして2つが心包経線上に位置していが、これら経脈は先祖と繋がる深いエネルギーの流れである。

7つの主要チャクラに対応した20の両側にマイナーチャクラが身体と同じ側面、例えば右と右、左と左などに存在する。例えば左手のチャクラの対は左足のチャクラである。チャクラのエネルギーが不均衡で治療が必要な場合それぞれのマイナーチャクラには治療前にエネルギーの流れを開く為に使用されるキーポイントが存在する。そして関連する経絡も治療効果を高めるために使用され、それら経絡の原穴を刺激する。その他多くの関連が主要チャクラと同様に存在する。症状と局所、全身、色、音、ピッチ、周波数、振動数そしてホメオパシーのレメディーなど様々であるがそれらは本書の範囲以外になる。以下はマイナーチャクラの治療に必要な表である。

 

以下はそれぞれのマイナーチャクラの解説である。

 

脾臓チャクラ

脾臓チャクラはSP16(腹哀)に存在する。キーポイントは胸椎9-10間のGV8(筋縮)である。脾臓チャクラはマイナーチャクラで最も主要なチャクラで、他のマイナーチャクラの機能より異なる働きをする。太陽神経叢チャクラそして仙骨チャクラと密接に関連しているのでこれらチャクラを一緒に治療するとより高い効果が得られる。

症状

脾臓チャクラはエネルギー不均衡によって引き起こされる中医学的な症状に関連して使用される。

  • 自己免疫系のアンバランスの症状
  • 白血球のアンバランス
  • あらゆる種類の感染症
  • リンパ循環と閉塞
  • 子宮のアンバランス

したがって、以下の名前の付けられた症状は脾臓チャクラのアンバランスによって引き起こされる:腺熱、子供の皮膚疾患、慢性扁桃炎、乳房腫瘍、月経前異常、白血病、更年期障害、浮腫、無気力、慢性疲労症候群または筋痛性脳脊髄炎、アレルギー、ウイルス感染など。

他の20のチャクラの解説になるが、マイナーチャクラ治療の主要な目的は痛みの治療であるが、単独使用そして対応するチャクラとともに治療する。チャクラの治療ではハートの感覚を伴って治療する方法を学んでいくとそれが自分の本質と一体化してくる

 

足チャクラ

 足チャクラは足の裏の唯一の経絡の経穴である湧泉である。この経穴は非常に強力であるので使用する価値が高い。キーポイントはHt6(陰げき)である。このチャクラは胃経に関連し頭頂チャクラと手チャクラに結合している。

局所症状

足チャクラの局所的な症状には中足骨痛、足の痛み、土踏まずの低下,たこの形成、足の浮腫、踵骨棘などである。

全身症状

足チャクラの全身症状には高血圧、乳児けいれん、てんかん、ショック、失神、嗜眠、めまい、頭痛,片頭痛そして不眠症などである。

 

 

手のチャクラ

手チャクラは手のひら中心のPC8(労宮)に位置する。キーポイントはKID3(太谿)で内くるぶしの先端とアキレス腱の中間に位置する。このチャクラは心経に関連し足チャクラとクラウンチャクラと連絡している。

局所症状

手チャクラの局所的症状には足底筋膜炎、デュピュイトラン拘縮、手と爪の局所的皮膚感染症などがある。

全身症状

全身症状は足チャクラと同様である。

 

膝チャクラ

膝チャクラは膝窩の中心にあるBL40(委中)にある。キーポイントはSI7(支正)である。このチャクラは膀胱系と関連し、肘チャクラとベースチャクラに結合している。

局所症状

局所的症状には座骨神経痛、膝滑液包炎、膝の脱力感、オスグッド・シュラッター症候群、特に膝の外側境界部位の変形性関節炎などがある。

全身症状

全身症状には足の冷え、足の循環不全、股関節痛、仙骨および仙腸関節の痛みと関節の変化、腰椎の痛み関節の変化そして膀胱炎などがある。

 

肘チャクラ

肘チャクラは肘窩の中央、肘関節後面のPC3(曲沢)である。キーポイントは腓骨背面のBL59(ふ陽)である。肘チャクラは小腸経と関連し膝チャクラとベースチャクラに結合している。

局所症状

肘チャクラの症状には肘関節の痛み、肘関節の硬直、テニス肘と知られる上顆炎などである。

全身症状

肘チャクラの全身症状は膝チャクラの症状に動悸と狭心症を追加した症状である。

 

鼠径チャクラ

鼠径チャクラは恥骨結合の上面にあるST30(気衝)である。キーポイントは手首のしわ中心部のPC7(大陵)である。鼠径チャクラは肝経と関連し、鎖骨チャクラおよびサードアイチャクラと結合している。

局所症状

局所症状には股関節の痛み、硬直、間接の変化、腰部の循環不均衡、鼠径ヘルニア、精巣の状態、性欲の弱さそして一般的な泌尿器生殖器の症状がある。

全身症状

全身症状には低血圧、心身症、非心身性喘息、嘔吐そして胸部疼痛がある。

鎖骨チャクラ

鎖骨チャクラは鎖骨の内側端の経穴KID27(商曲)である。キーポイントは膝関節の内側にあるLR8(曲泉)(ベースチャクラと同じ)である。関連する経絡は心包経であり、鼠径チャクラとサードアイチャクラに結合している。

局所症状 

局所症状には胸の痛み、甲状腺のバランスの崩れ、頚椎の硬さの低下、鎖骨の痛み、胸鎖関節の痛みなどがある。

全身症状

全身症状には鼠径チャクラと同様であるが、それに加えてカルシウム代謝の不均衡による全身性の骨異常(ショイアーマン病や頑固な脱落性脊椎炎)ある。

 

肩チャクラ

肩チャクラは肩峰鎖骨関節の全面下面にある経穴LI15(肩ぐう)で強力なチャクラである。キーポイントは膝関節から8寸下、腓骨のすぐ後ろのST40(豊隆)である。関連する経絡は大腸経で臍チャクラと喉チャクラに結合している。

局所症状

局所症状には関節の変化や強直の有無に関わらず肩関節の痛みおよび五十肩である。

全身症状

全身症状には胃炎、小腸および大腸の痛み、便秘、慢性下痢、憩室炎、過敏性腸症候群、強迫性摂食障害、うつ病などがある。

 

臍チャクラ

臍チャクラは臍のすぐ横の経穴Kid16(こう兪)にある。キーポイントは肘関節の側面に位置するLI11(曲池)である。臍チャクラは胃経に関連し肩チャクラと喉チャクラに結合している。

局所症状

局所症状には下腹部周囲の局所的痛み、過敏性腸症候群、回盲弁症候群などがある。

全身症状

全身症状は肩チャクラと一緒であるが、それに全身的倦怠感と食欲不振に関連する症状がある。

 

耳チャクラ

耳チャクラは耳たぶのすぐ後ろの経穴TE17(えい風)である。キーポイントは手首の後ろのしわの中心にあるTE4(陽池)である。このキーポイントはチャクラと同じ経絡上にある唯一のチャクラである。胆経に関連し肋間チャクラとハートチャクラと結合している。

局所症状

局所症状には局所的な耳の腫れ、筋肉痛、斜頸、耳鳴り、外傷性病因による軽度の難聴、中耳炎、ベル麻痺、めまいそしてふらつきなどである。

全身症状

全身症状には眼精疲労、白内障、胸部の痛み、胸部の強直と関節痛、肋骨下部の痛み、横隔膜の痛み、耳チャクラおよび頭部の帯状疱疹などである。

 

肋間チャクラ

肋間チャクラは第六肋間のSP21(大包)にある。キーポイントは腓骨前面のGB37(光明)である。

局所症状

局所症状には胸の痛み、胸の不快感、肋間帯状疱疹などがある。

全身症状

全身症状は耳チャクラと同様であるが、それに加えて手足の脱力感や不快感がある。

 

主要チャクラとマイナーチャクラの組み合わせ治療

マイナーチャクラは感情体に影響を及ぼさないがエーテル体に強く影響を及ぼすので痛みの緩和そして鎮静作用が通常の経穴よりより強力であることを覚えておいてとおく必要がある。臨床的にはマイナーチャクラと奇経八脈そしてフォーゲートを組み合わせると慢性的な症状のより強力な治療になる。今回のまとめを下記に記載する。

  • 脾臓のマイナーチャクラは仙骨および太陽神経叢の主要チャクラと結合している。
  • 手と足のマイナーチャクラはクラウンチャクラと結合している。
  • 肘と膝のマイナーチャクラはベースチャクラと結合している。
  • 鼠径と鎖骨のマイナーチャクラは喉チャクラと結合している。
  • 肩と臍のマイナーチャクラは喉チャクラと結合している。
  • 耳および肋間のマイナーチャクラはハートチャクラと結合している。

 

関連したチャクラの症状

下記のリストはチャクラ治療で治療可能な一般的症状を示す。

 

頭、手、足

頭部帯状疱疹、頚椎症、中足骨痛、慢性足関連症状、めまい、高血圧、慢性頭痛

 

眉間、鼠径部、鎖骨

すべての呼吸器疾患、喉の状態、片頭痛、カタル、一般的な感染症、聴覚の変化、一部の慢性泌尿器疾患、慢性腰痛

 

喉、肩、臍

喘息、大腸炎、過敏性腸症候群、五十肩、慢性副鼻腔炎、内向性

 

心臓、耳、肋間

胸部ヘルペス、顔面神経痛、心臓の全身症状、循環異常、動機、静脈瘤、良性腫瘍、増殖性腫瘍,嚢胞

 

太陽神経叢、仙骨、脾臓

自己免疫系の問題、腺熱、慢性疲労症候群、筋痛性脳脊髄炎、うつ病、心配症、湿疹、花粉症、リンパ閉塞、更年期障害、月経不順、インポテンツ、関節リウマチの一部の症状、浮腫

 

ベース、肘、膝

慢性脊椎症、強直性脊椎炎、腰椎関節炎、慢性腰痛、肘・膝関節炎、慢性膀胱炎、慢性腎炎、無気力、うつ病、骨関連疾患、骨折など治癒を早める。

 

多くの慢性疾患は一つのチャクラだけでなくチャクラの組み合わせによって多くの慢性疾患を治療するする可能性が広がる。チャクラの治療は症状を引き起こしている原因を治療していることを理解しておく必要がある。

 

TOP